賃貸経営と空き部屋

賃貸物件のタイプと空き部屋。

古い貸アパート

単身向けの賃貸

賃貸物件にはファミリー向けのマンションや戸建て住宅、単身向けのアパートや ワンルームマンションがあります。 このふたつは住居内の広さも違いますが、借り手の希望する立地も異なっております。 近隣にどんな施設やショップがあると便利か、これがファミリーと単身では異なる のでアパートにふさわしい立地とマンションに相応しい立地は似て非なるものなのです。 アパートを所望されるのは学生さんやフリーターに多いので、大学の近くや24時間 営業の飲食店が多い土地はアパート向けといえるでしょう。 ほかにも人材派遣会社の近くも1人暮らしをするための集合住宅があれば、きっと 入居者が殺到しそうなイメージがあります。 1人暮らしでも毎日自炊をする女子大生ならば飲食店には拘らないとも考えられますが、 オシャレなカフェがあったらきっと喜んではくれるでしょうし、近くに飲み食いする お店があったほうが単身向けの賃貸においては有利になるでしょう。 今の時代ですと最低でも徒歩圏内にコンビニエンスストアがあることも必須条件で、 夜更かしして勉強をされる学生さんが頼れる施設がないと借り手視点ではマイナス ポイントになってしまいます。 夜の7時を過ぎたら街灯と自動販売機の灯りしか周囲には灯っていない、そんな静寂 は1人暮らしの男性は全く魅力を感じないのです。 近場に手頃な商業施設は多くあること、これが単身向けの賃貸に適した立地です。

女子大生向けの賃貸

同じ学生の1人暮らしでも男性と女性では希望する条件は異なります。 日が暮れてから帰宅することもありますし、薄暗い夜道を歩くことは男性は平気でも 女子大生だとちょっと恐がるので、そのような路地を通らないと帰られない立地条件 の賃貸物件は女性向きではないのです。 駅からの帰り道に街灯の無いコースが含まれていた場合、夜が更けてからだとそこを 通過することに抵抗を感じてしまうので、優良な棲家とは言えません。 最短コースだと薄暗いコースだけど遠回りをすれば明るい道がある、といったケース ならば少しばかり救いはありますが、雨の日や強風の日は回り道をしたくはないで しょうし1分1秒でも早急に自宅でくつろぎたいので、どちらのコースを選んでも 辛い思いをすることになるでしょう。 賑やか過ぎる繁華街も危険が無いわけではありませんが、誰かが後ろからつけて きても気が付かないほどの夜道を毎晩通るよりかはましでしょう。 なので利用する駅からの帰路は安全そうか、ちょくちょく明るいポイントがあり 恐がらなくても大丈夫と太鼓判を押せるか、そうしたことも女子の場合は物件選び では重要な要素となるのです。 本人は暗闇が嫌いではない、夜道も平気だよとおっしゃるとしても、親御さんは そんな場所では心配になってしまいますし、学生の1人暮らしだと親の意見は尊重 されますから高確率で却下されるでしょう。

大家さんが傍にいる

単身向けの賃貸住宅は昼間に空けられることも多いので、大家さんが近くにいて なにかと面倒をみてくれると助かります。 特に初めて1人暮らしを始められる学生さんは、右も左もわからずに親元を離れて 寂しい思いをするでしょうし、頼れる大家さんや管理人がそばで見守ってくれると とっても大助かりで勉学に励むことができるでしょう。 大学生ではなく浪人生でも大家さんのいるアパートには憧れてしまいます。 他の部屋にも同じような若者が住んでいればワイワイと楽しく暮らせるでしょうが、 サラリーマンや水商売のお姉さんなどジャンルの違う方ばかりだと話も合わず、 とても心細くてペット禁止にも関わらずネコでも飼いたくなりそうです。 そんな孤独な学生さんや浪人生を優しくサポートしてくれる大家さんがいるアパート は1人暮らしの初心者からしたら、それだけでとっても優良物件なのです。 本人は「孤独には慣れっこだし自分の力でやってくから平気だよ、大家さんのこと は部屋探しに影響させなくてもいいって」と言っても、子供を送り出す親はそういう わけにもいきません。 過保護な親には大家さんが近くにいる物件でないと1人暮らしを認めない、なんて 強硬派もいるようですし、他の条件が同じならば大家さんの存在が近いほど 空き部屋が埋まる速度も速いでしょう。 社会人だとそうでもなくなりますが、大学の近くの集合住宅ならこのことも選考に なんらかの影響を与えるでしょう。